ワッシャーの鋼材選びがスペシャルすぎる件

 


古くなったハーレーの純正フライホイールです
80年の時間はどれだけのリペアを繰り返したのでしょうか?
そんなこと考えながら検討して計測しパーツを注文したところで
すでに年式とはマッチしないことは一目瞭然ですね

オーバーホールとはよく言ったものです
その通り機械加工で大きく掘り下げて精密な面取りと
それに見合ったフライホイールワッシャーの製作です
しかもここがベースとなって行くので片側をきっちり作ってから

サイドプレイの寸法を計測してもう片側も計測から製作という手順
もちろん専用の鋼材で焼き入れ後精密研磨してからの組み込み

そしてクランクピンを組み込んだ後はピニオン側、スポルケ側も同様に
計測と製作の繰り返し計4箇所同じ作業をしてやっとフライホイールが完成
という運び!

外注費は大体1箇所2万円(分解洗浄や送料、梱包など別途)
特注ワッシャー一枚6500円(税別)
計測ミスってもう一枚製作もあり実寸合わせの現実は甘くないです。
部品の発注から製作パーツが揃って組み上げるまで約4ヶ月

それからケース側のベアリングレースも製作して入れ替えからセンターリング
と気の遠くなるような作業との戦いと、まだまだ一台のエンジン組むまでは
沢山の予測と柔軟な思考が要求されます、とてもビジネスとしては成立しないので
趣味程度しかできません

焦らず仕上げるには2年ぐらいかかると思う、でも現代のエンジンにはない
独特の説明できないトルクが叩き出すスピード
それに伴わないブレーキシステムのスリル

そんな古いハーレーの魅力に取り憑かれてから一年がとても早いです。
でも基本バイクに乗る方が治すより好きなのでリペアなどで乗れない時は
すでに旧車ですがFXRが完全にそれを忘れさせてくれます。


最高です。










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